札幌市青少年科学館

地球上でいろいろな生物が生きていられるのは、太陽の光のエネルギー(地球上にとどくのは、全太陽エネルギーの約22億分の1)によるといえます。私たちの祖先が太陽を「日の神」として祭っていたこともわかるような気がしますね。 太陽の光のエネルギーは、地球の表面を暖めます。その暖まり方は海と陸地でも違いますし、赤道付近と極地方でも違います。このような違いが地球全体の空気の大循環や海流を作り、様々な気象の変化を生みだす原因になっています。 みなさんは、今、呼吸をしていますね。空気中の酸素をからだの中に取り入れているわけです。その酸素は、植物が光合成で作り出したものだということは、知っている人が多いかもしれません。しかし、その植物も、太陽のエネルギーがなければ光合成はできませんし、自分自身でも栄養分を作ることができずに枯れてしまいます。 さらに、多くの動物はその植物を食べて生きており、肉食動物はそれらの草食動物を食べて生きています。このように、生物どうしは、食べる、食べられるという関係で深くつながっています。もし、太陽の光が地球に当たらずに、植物がすべて枯れてしまったら、ほかのすべての動物も死にたえてしまうことになります。 私たちが吸っている空気中の酸素や、毎日食べている食べ物は、すべて太陽の光のエネルギーがもとになっていると言っても言いすぎではありません。